開発納期をジップ!

500社以上の開発事例

販売在庫管理システム家庭日用品メーカー 平安伸銅工業株式会社様

平安伸銅工業株式会社様
代表取締役 竹内 香予子 様
管理部 部長 平野 路章 様
営業部 文本 様

運用テスト期間を設けて実際に使いながら「要望→改善」を繰り返した
密なコミュニケーションによる販売在庫管理システムの鍛え方

平安伸銅工業株式会社様1952年に設立、60年代には銅を中心とした金属加工を行ってきた平安伸銅工業様は、当時アルミサッシを日本に普及し、70年代にはねじ・釘なしで収納を増設できる「つっぱり棒」で日本のライフスタイルに提案を行ってきました。

商品ラインナップの幅や海外との取引も急激に広がり、さらにオンラインショップでは直接消費者向けの販売も増えています。商品アイテム数や取引先数が大きく増えるにつれて、物流、在庫の管理システムにはさまざまな課題を抱えるようになってきたとのことです。

人海戦術では追い付かない! どうしても発生するミスを
カバーするシステムで実現した「棚卸精度」とは

「これまでは、課題をシステムで解決しなければならないのに、私たちの方がシステムに合わせて仕事をするようになっていました」(竹内社長)

竹内社長

従来はパッケージシステムからアレンジしたシステムになっていたため、現場でも活用できない状況となっていました。

2010年に就任した竹内社長は、ものをつくるハードに固執せず、もっと暮らしに彩りを与えられるソフトを創造する企業をコンセプトに、木材と組み合わせたDIYシリーズやデザイン性の高いインテリア商品など、幅広いヒット商品を生み出しています。

海外との取引も従来は部材の輸入が中心でしたが、今では製品の輸出も拡大。

「従来のBtoBtoCの取引では、少ないアイテムを大ロットで仕入れるという形で複雑ではなかったのですが、今では1つの商品でも色揃えが増えるなど、人海戦術で入力したのでは追い付かなくなってきました」(竹内社長)

そこで、従来のシステム会社も含めて3社を検討、当社が選ばれました。

「決め手になったのは、まずクラウド式だということです。営業が出先からクラウドにアクセスしてリアルタイムに確認ができる。機動力が非常に高くなりました。もちろん、本社と物流センターのデータのやり取りもスムーズです」(管理部 平野部長)

平野部長

ネット販売も伸ばしている平安伸銅工業様では、物流センターでの在庫管理が非常に重要ですが、ここにバーコードリーダーを入れて物流を改革。Wi-Fiも完備された倉庫では棚割りもシステムに登録されて、事務所に戻らなければデータを確認できないといった不効率もなくなりました。

そうした改革の結果、在庫はリアルと帳簿で確定され、ほぼきれいな形に改善。直近の棚卸では、差異がわずか1件に圧縮できたのだとか。

「しかも、その1件も原因を突き止めることができる状態です。効率は大変良くなりました」(平野部長)

テスト期間に、動くプログラムを現場で使いながら
システムをレベルアップするコミュニケーション

入力したデータを物流センターに送る

大阪の本社で入力したデータを岐阜にある物流センターに送りますが、人手では、どうしても運送会社名や日付を間違えて入力するといったことが発生します。従来のシステムではそれがそのまま物流センターに情報が行ってしまってピッキングができないといったこともあったそうです。

「従来のシステムでは、入力した内容が確認しづらかったんですね。でも今はエラー入力をすると『大丈夫ですか?』とシステムが教えてくれるようになって。これまでは人がダブルチェックしてきたのですが、これだけでも非常に楽になりました」(営業部 文本様)

そうした要望に一つ一つ対応し解決できたのは「運用テスト期間」を長く確保したから。実際に現場で使ってみて、その場で要望を出し、開発が対応するというやり取りを繰り返して、より良いシステムにレベルアップすることができました。

「やっているうちにどうしても『もっとこうしてほしい』という要望は出るものです。それにいちいち対応してくれたのでありがたかったですね」(平野部長)

お互いの顔が見える関係で、密なコミュニケーションがとれる信頼感をもって開発を進めることができたということです。

竹内社長 平野部長

「たくさんの要望を出したときに、『ここまではできます』『これは難しい』とちゃんと言ってくれるので、納得感が高かったですね」(竹内社長)

「あまり大きなシステム会社では、もっとアクションが遅かったと思います。販売管理のシステムは絶対にカスタマイズが必要になりますが、それを速いレスポンスで解決してくれたので良かったですね」(平野部長)

実際のプログラムを動かしながら開発を進められるSAAPとは?

1つの要望に即応するだけでなく、
会社の将来まで考えて機能提案することができるか

「普通のシステム会社だと、SEではない営業の人がワンクッション入ります。会計や取引のことは営業でないと分からないから。そこからSEに伝えてシステムをつくるので、どうしても時間がかかり、要望を直接開発に伝えられない歯がゆさがある。

ところがこの会社ならSEの人が会計や取引のことまで知っているので、それは大変やりやすかったですね」(平野部長)

竹内社長

しかし、広がる事業についてシステム上の課題はまだまだあると言います。

「販売管理システムから会計システムへ直接結び付けなければなりませんが、弊社が会計システムを変えたこともあって、今はそれがつながっていません。通販では1個積みなんていうことにも対応しなきゃいけない。輸入の方を考えると、為替レートの変動や通関費用も織り込んで原価計算しなければなりません。課題はまだまだあるんです」(平野部長)

入力の間違いを減らすといった守りの要望から、事業そのものを拡大するための攻めのシステム要望が次々に湧き上がります。

「輸出ももっと増やしたい。中には三国間の取引もある。今は倉庫も自社の倉庫でやっていますがそれが適切かどうかも含めてシステムを適応させていかなければなりません。

1つ言えるのは、現場が『こうしてほしい』と1つ要望を出したら、普通のシステム会社はそれに対応しました、ということだけで終わります。でも本当はもっと別の解決策があったかもしれません。A-ZiPさんは将来当社がどうすべきかまで考えて提案をしてくれます。そこは大きな違いだと思いますね」(竹内社長)

全員がSEで全員が営業だということ

平安伸銅工業株式会社様

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